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野狐禅(やこぜん)

野狐禅(やこぜん)
濱埜宏哉(はまのひろちか)
北海道旭川市出身。
1977年生まれ。大学の同級生だった竹原ピストルと「野狐禅」を結成。鍵盤・コーラス担当。
北海道で年間100本以上のライブを行い、2001年3月上京。
自己の内面に訴えかける、独自の世界観で観る者を魅了する。また濱埜はソロでも「DJ hirochika」として全国各地のクラブイベントにも多数出演。活動の幅を広げている。

・・・まず、「野狐禅」の結成について、教えていただけますか?

竹原とは、もともと大学の同級生だったんですけど。バンドを組んだのは学校を卒業してからですね。

・・・在学中ではなく?

大学時代は、お互いそれぞれの目標があって、それに向かって過ごしていたんだと思うんですけど、いざ学校を卒業して、ポンと社会に出た時に、「何をすればいいんだろう…。」「自分はいったい何なんだろう…?」っていうとこにぶち当たって。
タケ(竹原)とは別々に過ごしてたんだけど、ある時、僕が急に電話をしたんですよね。「何やってんのー?」「いや、何もやってないんだよね〜」「俺も〜」みたいな(笑) それで、「とりあえず会おうか」って。

・・・で、再会して野狐禅を結成?

いや、再会したのはいいけれど、しばらくは、二人でウダウダしていて…(笑)
このままダラダラしててもしょうがないよねってことで。「じゃあ(音楽を)やってみようか」と。

・・・結成当時の活動は?

まず、「プロになろう」「デビューしよう」という明確な目標をバチッと据えて活動をスタートしました。
結成したのが99年なんですけど。1999年の目標、2000年の目標ってのをしっかり決めて。
それが達成できなかったら、やめましょうという話をして。

・・・具体的にどんな目標だったんですか?

最初の年の目標が、当時、まだ旭川に居たので。とにかくライブをたくさんやって、"人に呼ばれて"、札幌に進出しようってのがあって。
そうなるためにライブをひたすらやるっていう活動が中心でしたね。
次の年、今度は"人に呼ばれて"、東京に行きましょうというのが目標で。
ただ二人で何となく東京に行くんじゃなくて、"人に呼ばれて"っていう形で上京する。
それが、スカウトなのか何なのか分からないけど。
だから、それに向かってライブを一生懸命やってましたね。
で、晴れて東京に行くことになったんですけど。

・・・順調なスタートですね

今思えばトントン拍子、わりとスムーズに行った感じはしますけどね。
でも当時は、本当にライブをやってるだけで、何かこう…ね。あるわけではないから。
キッカケをどう掴めばいいんだろうとか、どういうライブをやればいいんだろうとか、
そういうのが全然分からず。気持ち的には"いっぱい、いっぱい"だったと思います。

野狐禅(やこぜん)

・・・野孤禅のルーツになっていたり、影響を受けたアーティストはいますか?

二人とも、幼少のころから聴いてきた音楽が全然違うんですよね(笑)
竹原はブルーハーツとか長渕剛とかを聞いてきた人だと思うし。
僕の場合は、学生のころなんて小室サウンド全盛時代ですから、その当時流行ってた曲を、普通に聴いてましたね(笑)

・・・今の野狐禅の雰囲気とはだいぶ違いますね(笑)

全然関係ないですよね(笑)でもまぁ関係ないというか、今思えば そういう音楽も血となり肉となってるんだろうなぁとは思いますけど。

・・・「野狐禅」というバンド名の由来は

当時、僕とタケの間で大槻ケンヂさんが流行ってたんですよね。
本も色々読んでて。で、「ボクはこんなことを考えている」っていう本だったと思うんですけど、あとがきに「ボクみたいな知ったかぶりをする人間を”野狐禅野郎”と言うらしい」っていうようなくだりがあって、へぇそんな言葉あるんだって思って。それで、僕がこれをバンド名にしたいって話をして決定したんです。

・・・「知ったかぶりしてる人」という意味なんですか?

そうですね。知ったような口をきくという意味ですね。

・・・野狐禅の曲のテーマとか活動のコンセプトにも影響しているんでしょうか?

んー。最初は、まぁ何の気なしに、ちょっと皮肉な感じもして面白いかなっていうような軽い気持ちだったんですけど。
野狐禅として自分の気持ちを歌っていく中で、そういう知ったかぶりを言うような、そういう歌は歌わないようにしようって。反面教師というか、戒め的な意味も帯びてきたのかなって。まぁ後付ですけど。

野狐禅(やこぜん)最新アルバム「ガリバー」

・・・上京、デビュー、心境の変化はありましたか?

僕らは「メジャーデビュー」っていうのをしっかり掲げ過ぎてたっていうのがあるんですよね。なので、実際デビューという目標を達成してから、困りましたね。
さっきも言ったけど、99年に結成して、旭川から札幌に行く、札幌から東京に行くっていう目標が、2001年の時点で達成できてしまって。

・・・成功とともに、急に目指す場所がなくなったような?

東京に行って、事務所に入って、さぁどうしよう…!?っていうのが正直ありましたよね。
でも、もう事務所が仕事をバンバン決めてくれるので、とにかくその目の前の状況を、頑張ってこなすっていう状態でしたね。
そこで初めて、「いざ東京に出てきたのはいいけれど、果たして自分たちがやりたかったことの本質は何だったんだろう…?」っていう壁にぶち当たって。
ライブ 一本、一本に対してだったり、お客さんに対してだったり、思いや考え方も変っていって、そこからまた書く歌のテイストも変わりましたね。

・・・今後の野狐禅の展開は?

そうですねー。おとといタケとも飲みながら話をしてたんですけど。
今の状況は結構理想的な感じというか。
事務所を辞めたので、自分らのやりたいことを全て自分たちで決定できる環境にあって。
ただ、自由な上での難しさ。実際、舵を握ってみると難しいなっていうのもありますけど。
基本的には、自分らで曲を書いて、直接ライブハウスでお客さんに届けるっていう、
一番シンプルな形が今できているんで。
それをうまいこと維持しなきゃなって思っています。

・・・お忙しいとは思いますが、休日はどのように過ごしているんですか?

ツアーの移動日は結構観光したりしてますけど。オフの日は、カレーの食べ歩きをしてますね。美味しいとウワサのお店をネットで調べたりして。カレーブログも書いているので、見てください(笑)

・・・札幌時代の思い出の場所ってありますか?

ライブハウス LOG(ローグ)。ずっとレギュラーで出ていたので。今は北14条のほうに移動しちゃったんですけど。当時はススキノにあって。
あの頃は、「この先どうなるんだろうな〜」という感じもあったんで。楽しい事も、そうじゃない事も色々な思い出が詰まっている、特別な場所ですね。ライブが終わったら仲間とそのままライブハウスで朝まで飲んでましたし(笑)。

・・・札幌で活動している若いアーティストへメッセージをお願いします

メジャーレーベルからCDを出す事が全てではない、ってことかな。
もちろん、それも大事だし、実際自分らもそれを目標にやってきたわけなんだけれども、
路上で歌ってる人も、ライブハウスでチケット千円でっていう人たちも、基本的には、お客さんがいて、自分らがいて、伝えたいことがあるっていう、構図自体は一緒だと思うから。その基本だけ大事にして表現していけば良いと思う。
デビューは、運とかタイミングとかもあると思うんですけど、
そういう繋がりは、きっと札幌で活動していてもあると思うので。頑張って続けてください。

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